私の糸紡ぎは,ほとんどが独学です。
最初はずっと、スピンドルで紡いでいました。
あこがれは、ナヴァホブランケット。
いつか自分で紡いだ糸を使って織り上げるんだ、と意気込んでいました。
インターネットも、まだ接続料金が高い時代だったので、知識は本や雑誌。
その頃は、正しい紡ぎ糸の最終形は「紡毛糸」。
だと思っていました。
アシュフォードのような伝統的な形の紡毛機を使って、長~く羊毛を引く。
カリスマ的存在の方々は、みんなそうなんだと思っていました。
私もジョイウィールを手に入れてから、これまた独学で一生懸命練習しました。
ハンドカーダーで解き、ローラッグを作り、それを長~く引く練習。
おかげさまで一応、それらしくは紡げますが、正しいのかどうかは分かりません。(笑)
そして、2年ほど前、Amazonで1冊の洋書を見つけました。
Intertwined: The Art of Handspun Yarn, Modern Patterns, and Creative Spinning (Handspun Revolution)
表紙にひかれて購入したのですが、届いた本は衝撃的でした!
アートヤーンと呼ばれる毛糸たち。
羊毛の中に,色々なものを混ぜて紡いだ糸。
シュレッダーにかけた紙・糸くず・金属たわしまで!
なんて自由で、ステキな糸なんでしょう。
しかも、今までは毛糸は「何かの材料」でしたが、作者のレクシーさんは、「糸で完成でOK」なのです。
つまり、出来上がった毛糸が作品でもあるんです。
うっとりと、糸を眺めているだけでもいいんです(笑)
それからしばらくは、アートヤーンに夢中になりました。
そしてこの本は、私の意識も変えてくれました。
紡毛糸にこだわらなくていい、もっと自由な糸でいいんだ!と。
そう考えるようになってから、YouTubeを見ると、海外の方たちはスライバーのまま紡いでいます。
ローラッグではありません(笑)
形式とか技法とか、色々なものに、私は勝手に縛られていました(笑)
今は、「楽しければ,それでいいんだ!」と思っています。
スタジオを始めたもの、この気持ちになったからです。
自分が今まで覚えてきたことをお教えてあげよう。
それで自分が知らないことは,きっと誰かが知っている。
Handcraftの仲間を作りたい。
長くなりました。
Citoron_Studioでは、「手芸に正解はひとつじゃない」をテーマにしています。
わいわいとおしゃべりしながら、自由に作りたいもの作る。(大勢が苦手な方は、お一人でも結構ですよ。)
手作りをみんなで楽しめる場所にしたいと思います。
どうぞ、お気軽にご連絡下さい。
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